「クライマックス ロマンティック・ソングス」曲目紹介
- YAH YAH YAH / CHAGE and ASKA
- 浪漫飛行 / 米米CLUB
- Missing / 久保田利伸
- ラブ・ストーリーは突然に / 小田和正
- もっと強く抱きしめたなら / WANDS
- 夏を待ちきれなくて / TUBE
- 最後の雨 / 中西保志
- 夢を信じて / 徳永英明
- 愛は勝つ / KAN
- 約束の橋 / 佐野元春
- もうひとつの土曜日 / 浜田省吾
- Another Orion / 藤井フミヤ
- 幸せな結末 / 大滝詠一
- PIECE OF MY WISH / 今井美樹
- 浅い眠り / 中島みゆき
- 島唄(オリジナル・ヴァージョン) / THE BOOM
90年代邦楽のスタンダードな曲で構成されたオムニバス
ソニーさんのオムニバスシリーズ「クライマックス」ですが、毎回いろんなテーマで送り出していますが、今回は「クライマックス ロマンティック・ソングス」といいまして、90年代のヒット曲を中心に構成されています。
90年代というのはミリオンセラーが連発していました。今回紹介するこのオムニバスではそんな音楽業界が活気に満ち溢れていたころのナンバーがずらりとそろっています。
90年代邦楽のスタンダードな曲は「ドラマ主題歌」が中心
90年代の邦楽のスタンダードな曲を語るうえで欠かせないのが「ドラマ主題歌」ですね。
90年代はフジの月9をはじめ、多くの人気ドラマが軒並み視聴率30%を超えていました。まだ今のようにスマホやゲームなどが普及したなかったので、若者の娯楽は「テレビ」が中心でした。
また90年代の初めの頃は音楽CDがバカ売れしていた時代で、長方形のケースに入ったシングルCDが飛ぶように売れ、ミリオンセラーもたくさん生まれました。
そのため多くのテレビドラマで主題歌に有名アーティストの曲を取り入れることで、必然的に曲も売れるし、ドラマもヒットするといった相関関係が生まれました。
こうした動きは「東京ラブストーリー」の主題歌だった小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」がヒットしたことから始まったといわれていますが、いずれにしてもこの時期のスタンダードは「ドラマ主題歌」を中心とした楽曲になるのは必然だといえるでしょう^^
90年代のドラマの主題歌については、こちらの記事で詳しく解説していますので、よろしければこちらもご覧ください♪
「クライマックス ロマンティック・ソングス」レビュー
まずはCHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」からスタートします。チャゲアスは、この曲をはじめ「SAY YES」「LOVE SONG」など数々のヒット曲をリリースしました。
この曲はフジのドラマ「振り返れば奴がいる」の主題歌としてヒットしました。このドラマは医療現場での人間関係を描いたものでしたが、脚本があの三谷幸喜さんなのですね。
三谷さんの作品といえばコメディー系の印象が強いですが、初期の頃はこうした硬派な医療系ドラマも書いていたのには驚きました。
米米CLUBの「浪漫飛行」はJALの沖縄キャンペーンソングとしてヒットしました。当時ご本人たちもCMに出演していましたね。
WANDSの「もっと強く抱きしめたなら」は、CMソングに起用されたことをきっかけにヒットしました。
そのあと中山美穂さんとのコラボ曲「世界中の誰よりきっと」が大ヒットしたことで、一躍WANDSの名が世間に知られるようになりました。
そして夏といえばやっぱりTUBEですね。曲は「夏を待ちきれなくて」です。
すっかり「金鳥の蚊取り線香」みたいに夏の風物詩となった感がありますが、「あー夏休み」「夏だね」など、今も歌われる曲が多いのは、やっぱり曲そのものがいいからだと思います。
中西保志さんの「最後の雨」は、まさに90年代のスタンダードナンバーですね。
とくにドラマなどのタイアップもなく、有線やラジオからヒットし、その後も多くの人に愛されてきた名曲です。
見た感じは営業のサラリーマンみたいですけど、ボーカリストとしてのセンスはピカイチだと思います。
このほかにも「約束の橋」「Another Orion」「幸せな結末」「PIECE OF MY WISH」など、ドラマの主題歌から人気に火がついて大ヒットにつながった曲というのが多いですね。
中島みゆきさんの「浅い眠り」は、フジ系ドラマ「親愛なる者へ」の主題歌でした。そのあとの「空と君のあいだに」と並んで90年代のドラマ主題歌として大ヒットしました。
みゆきさんは、70年代「わかれうた」、80年代「悪女」、90年代「空と君のあいだに」、00年代「地上の星」と4つの年代にわたってオリコンシングルチャート1位を獲得した唯一のソロ・アーティストという偉業を成し遂げています。これからもいい歌を届けてほしいと思います^^
まとめ
こうやってみるとだいたいこの世代に青春を過ごしてきた方には聞きなじみのある曲ばかりですね。
もちろん90年代のスタンダードな曲というくくりで見るともっとたくさんあるのですが、サザンやミスチルなど、オムニバスアルバムに収録できないケースの方が多いので、そこは仕方ないところだと思います^^;
いずれにしろこのアルバムの曲もいい曲ばかりなので、当時を思い出してカラオケなどでも楽しんでもらえたらと思いますね。