先日今年の紅白出場者が発表となりましたが、ホント知ってる人が
少ないと感じるようになりましたね。
近日中に披露する曲も発表されますが、同じように曲も知らない
という感じになると思います。その点からいえば紅白はホントに
一部のファンだけが楽しむような番組になってしまいました。
昔の紅白は、今年一年はやった曲を家族みんなで聴くという感じで
楽しみにして見ていましたが、最近は歌よりも演出の方ばかりに
集中してしまっており、昔の紅白のようにじっくり音楽を聴くと
いう感じではなくなっている気がします。
たしかにここ数年はホント知らない曲が多くて、たまに昔の曲、
いわゆる「昭和歌謡」を誰かが歌うときには、当時を思い出して
一緒に口ずさんだりするのですね。
そう思うと昔に比べてみんなが口ずさむことができる曲が少なく
なったなあと感じます。そんななかで今「昭和歌謡」が若い人の
間でブームになっているとの記事を見つけました。
<昭和歌謡>この時代に「なぜ」! 10~20代も夢中(毎日新聞)
こうしたブームの背景には何があるのか、オムナビ調査団が独自
調査してまいりましたので、ここでご報告したいと思います(笑)
時代を彩った昭和歌謡とはどんなものか?
まず昭和歌謡とはどういったものかから見てまいりましょう。
ぼくが少年時代だった1980年代から90年にかけてのいわゆる昭和
の時代は、まだみんなが聞いてすぐわかる曲が多かったです。
当時は娯楽が少なくて、当然パソコンもスマホもないので、
テレビは一家に一台あるのをチャンネルをガチャガチャさせて
回しながら見ていたものです。
そのテレビでは歌番組が毎日のようにあって、月曜はザ・トップテン、
火曜は夜のヒットスタジオ、水曜は歌のワイド90分、木曜は
ザ・ベストテンといった具合に必ず歌が流れてきていました。
そういう意味では歌はみんなで聞いて楽しむものという形が
できていました。そして子供はピンクレディーの振付けをしたり、
ジュディオングさんのまねをしてレースカーテンを身にまとって
歌ってみたりしたのですね(笑)
昭和歌謡がはやるのは必然だと思える今の音楽の現状
この記事にも書いているように、昭和の曲は歌い手と作曲家・
作詞家・編曲家・振付師といったように完全に分業化がなされて
おり、これによってみんなが聞いて楽しめる楽曲を作り出そうと
していたのです。
これが色濃く残っているのが70年代から80年代にかけての時代で
この時期に昭和歌謡の名曲が数多く生まれたのです。
今のように誰とは言いませんが、商業主義に走ってみんな同じような
曲にしか聞こえない歌ばかり作ってしまっては、まったく私たちの
印象に残らないばかりか、この先も歴史に残るような名曲も出て
こないように思えてしまいます。
そういうことから考えると、もともと耳なじみの良い音楽を
作り出していたことから、時代がどれだけ移り変わろうと若い人
であっても昭和歌謡はやはりみんなに愛される音楽なんだという
ことがわかると思います。
こうした昭和歌謡ブームが火付け役となって、今の音楽づくりに
一石を投じようとする機運が生まれてくれば、やはり「イイものは
イイ」ということになって、もっとこれを上回るような名曲が
生まれてくるのではないかという気がしますね。