ドリカムこと「DREAMS COME TRUE」は、今年でデビュー35周年を迎えます。
新曲のリリースをはじめ、9月から始まる全国ツアー「ウラワン」など、アニバーサリーイヤーを飾るイベントが目白押しです。
そんなドリカムには数々の名曲がありますが、2007年に発売された「大阪LOVER」は今でも人気の一曲ですね。
ではなぜこの「大阪LOVER」が今でも愛されているのでしょうか?
「大阪LOVER」ができたきっかけ
そもそもなぜこの「大阪LOVER」は生まれたのでしょうか?
この曲は、大阪の人気テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)からドリカムに依頼があったことから生まれました。
その依頼とは、当時人気のアトラクション「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」に搭載する曲を作ってほしいという依頼でした。
そこで生まれたのがこの曲でしたが、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドで使用された曲として有名となり、曲もヒットしました。
曲の中身についても大阪弁を使ったり、通天閣や太陽の塔など大阪の人気スポットを歌詞にちりばめるなど遊び心満載でありながら、遠距離恋愛を題材にするなどのドリカムらしさ満載の一曲となりました。
しかしよく考えるとドリカムの2人は大阪出身ではないにもかかわらず「大阪の曲」を作り上げることができたのでしょうか?
「大阪LOVER」を遠距離恋愛の曲にした理由
そもそも吉田美和さんは北海道出身、中村正人さんも東京都出身なので、大阪とはあまりなじみが薄いように思います。
しかしそこは他府県民としての視点から曲を書くとこうなるというのがわかります。
実際、曲を書いた吉田美和さんも大阪の事をほとんど知らなかったので、周りのスタッフや人に色んなアドバイスをもらったそうです。
曲中に出てくるカップルは遠距離恋愛しており、最後は大阪に住むようになりますが彼女は大阪出身ではないですね。 そのため彼女が曲中で使ってる大阪弁も微妙に不自然なのがわかります。
ドリカムの2人とも大阪出身ではないからこそ「遠距離恋愛」という形を作り出し、大阪に慣れてないことをうまく逆手に取ったといえるのではないでしょうか?
これが結果的に大阪に人も大阪以外の人にもはまって今もなお大阪を歌った名曲として多くの人に愛されているのではないかと思います。そしてそこをうまい具合に名曲に仕上げるあたりが吉田美和さんのすごさといえると思います。