10月2日の朝に何気なくテレビを見ていましたら、とても面白そうな番組がありました。
ほかのこともしていましたが、中身がとても面白かったので、途中でやめて番組にくぎ付けになってしまいました^^;
その番組というのは、NHKの「日本人のおなまえ」という番組で、古舘伊知郎さんが司会のバラエティー番組です。
この番組では、いつもはその名の通り、そのおなまえに隠された事実について探求するという感じでやっているのですが、今回ボクが見たのは「ヒット曲の真相 第5弾!「生みの親」衝撃告白SP」というものでした。
じつは以前にもこのヒット曲のタイトルに隠された真実を探るというのはやっていたのですが、今回はそのシリーズの最新版ということでやってました。
結構マイナーな番組なので(失礼)、見てないという人も多いと思うので、ここでその内容をシェアしたいと思いますね^^
西城秀樹のヒット曲『ギャランドゥ』のタイトルの意味とは?
西城秀樹さんの83年リリースのヒット曲といえば「ギャランドゥ」ですね。秀樹さんが情熱的に歌い上げる曲としてカラオケでも人気の高い曲として有名ですね。
ところで、この「ギャランドゥ」ってタイトルってなんだか珍しいタイトルだと思いませんか?
この曲は知っているけれども、タイトルの意味は知らないという人が意外と多いみたいですね。どこかの地名なのか、はたまた何かの専門用語なのか、いろいろ調べてもなかなか答えは出てきません。
そこで番組では、この「ギャランドゥ」というタイトルの意味と、どうしてこの名前がタイトルになったのか、この曲の原作者であるもんたよしのりさんに話を伺っていました。
そこでこの「ギャランドゥ」について意外な真実が出てきました。
「ギャランドゥ」とはまったくの「造語」である
もんたさんいわく、この「ギャランドゥ」という曲のタイトルはとくに意味はなく、曲のイメージでもんたさんが作り上げたまったくの「造語」であるということです。
曲の内容としては、とあるきれいな女性にアタックしたい男性の心情を描いたもので、曲はできたのですが、それになかなかイメージに合ったタイトルが思い浮かばなかったのです。
そこでもんたさんのなかで「女の子=ギャル」を誘い出して恋愛関係になりたい!という男性の感情をイメージしたときに、この「ギャランドゥ」というタイトル名が直感的に出てきたということです。
まず思いついたのが「GAL AND DO」という造語でしたが、これ自体に深い意味はなく、単に女性と遊びたいとか、恋愛したいとか軽い感じで作ったとのことでした。
これを縮めていうと「ギャランドゥ」になるので、そのままカタカナで表した方がかっこいいんじゃないか、だから「ギャランドゥ」というタイトルになったんだ、ということを話しておられました。
でもこんな軽い感じで作られたタイトルの曲でしたが、結果これがよかったのか、曲もヒットして「ギャランドゥ」という言葉も一般に浸透するまでなりましたから、やはりタイトルは重要なのだということですね^^;
なぜ「ギャランドゥ」といえば、男性のへそ下の毛のことを呼ぶようになったのか
番組ではこの件についても触れており、ゲストのミッツ・マングローブさんが有力な説として、ユーミンこと松任谷由実さんがラジオ番組でこのへそ毛のことを「ギャランドゥ」といってたのがはじまりだということです。
たしかに80年代当時、毎年夏になるとアイドルが総出演して、水着でゲームなどをする番組が放送されていて、その番組では、秀樹さんはいつもブーメランパンツをはいて出演しておられて、へその下の毛も際立っていたことから、この部分の毛のことを「ギャランドゥ」といい始めたのではないかとも話しておられました。
さらにミッツさんがいうには、ユーミンのラジオ番組内で、男性の毛の濃さを争う「ギャランドゥ選手権」なるものが開催されて、そのときの審査委員長として西城秀樹さんがゲストで来られていたことから、この「男性のへその下の毛」=「ギャランドゥ」というのは秀樹さんご本人も公認だったのではないか、ということでしたが、この辺の情報の真否については明らかにされませんでした。
いずれにしても「ギャランドゥ」という言葉は今も普通に若い人たちの間でも使われていることから、やはり言葉のインパクトはとても大事だということでしょうね^^;
レミオロメンの『3月9日』は卒業ソングではなかった
人気ロックバンド、レミオロメンのヒット曲に『3月9日』というタイトルの曲があるのですが、この曲は若い人のアンケート調査で思い出に残る卒業ソングの第1位に選ばれるなど、卒業ソングとして今も根強い人気を誇っています。
しかし、この『3月9日』は、元々卒業ソングとして作られた曲ではなかったというのです。
そこで番組では、その情報の真偽について確かめるため、この曲の原作者であるレミオロメンのボーカル藤巻亮太さんに話を伺っていました。
そこでは意外な真実が語られていました。
『3月9日』は幼なじみの結婚式でプレゼントするために書いた曲
藤巻さん曰く、この『3月9日』という曲は、元々は自分の幼なじみの方が結婚するというので、その方の結婚式でプレゼントするために書いた曲だというのです。
つまりこの『3月9日』というのは、その幼なじみの方の結婚式の日だということで、卒業とは一切関係がなかったのですね。
そのため、その曲についてはとくにリリースする予定もなく、たまに自身のライブとかで発表する程度でしたが、まわりから「あの曲すごくイイね」といわれるようになり、そこからこの曲をリリースしようという話になったということです。
ではいつからこの曲が若い人たちの間で「卒業ソング」の名曲といわれるまでになったのでしょうか?それについても藤巻さんは語っておられました。
『3月9日』が卒業ソングになったのは、テレビドラマの1シーンがきっかけだった
実はこの曲は、フジのドラマ「1リットルの涙」の中で使われており、主人公の女性が病気が悪化して学校にいられなくなったので退学するということになり、そこでクラスメイトがその方に向けて送った曲がこの『3月9日』でした。
このドラマでの1シーンがきっかけで一気にこの曲の知名度が高まって、また3月9日は卒業式がたくさん行われる日であるという偶然も重なって、結婚式にしろ、卒業にしろ、これから旅立っていく方へのはなむけとしてこの曲がぴったりくる、だから『3月9日』は卒業ソングとして知られるようになったのではないかと語っておられました。
そんなことから、この『3月9日』という曲は、実際は卒業ソングとして作られたものではなかったが、結果として多くの方の卒業に歌われるようになり、人々の思い出に残るようになってよかったということを話しておられました。
こうしたエピソードを見ると、この曲の運命がそういう風に持って行ったというようにも思えてきますから不思議ですね。それもこの曲がすばらしいからに他ならないからであって、これからも卒業ソングとして歌い継がれていくのでしょうね^^
まとめ
いかがでしたでしょうか?こうやってその曲のルーツを紐解くと意外な真実が発見できて、次にその曲を聴くときはまた違った感じがするのではないかというように思います。
この番組ではこのほかに荻野目洋子さんの「六本木純情派」のタイトルについても触れられており、これもとても面白かったのですが、長くなったのでこれはまたの機会に紹介できたらと思います^^