「黄金の80'sベストヒッツ35曲!~Epic35~」曲目紹介
- SACHIKO / ばんばひろふみ
- ガラスのジェネレーション / 佐野元春
- ランナウェイ (Single Version) / シャネルズ
- 街角トワイライト / シャネルズ
- SOMEDAY / 佐野元春
- すみれ September Love(2006リマスタリング) / 一風堂
- 約束 / 渡辺徹
- め組のひと / ラッツ & スター
- 激しい雨が / THE MODS
- そして僕は途方に暮れる (1992 "naive″version) / 大沢誉志幸
- オーヴァーナイト・サクセス / テリー・デザリオ
- 十人十色 / 大江千里
- Young Bloods / 佐野元春
- シャイニン・オン 君が哀しい (シングル・バージョン) / ルック
- Angel Duster / THE STREET SLIDERS
- My Revolution / 渡辺美里
- 深呼吸して / 渡辺満里奈
- Hold On Me / 小比類巻かほる
- Get Wild / TM NETWORK
- City Hunter 〜愛よ消えないで〜 / 小比類巻かほる
- ロンリー・チャップリン / 鈴木聖美 with RATS&STAR
- 悲しいね / 渡辺美里
- イケナイコトカイ / 岡村靖幸
- ガラス越しに消えた夏 / 鈴木雅之
- 恋したっていいじゃない / 渡辺美里
- SEVEN DAYS WAR / TM NETWORK
- SARA / FENCE OF DEFENCE
- だいすき / 岡村靖幸
- 目を閉じておいでよ / BARBEE BOYS
- 地図をください / 遊佐未森
- 時代を変える旅に出よう / BO GUMBOS
- おねがい天国 / 大江千里
- Kiss Kiss / 松岡英明
- DIVE INTO YOUR BODY / TM NETWORK
- 勇気のしるし〜リゲインのテーマ〜 / 牛若丸三郎太(時任三郎)
80年代邦楽のエピックソニーのヒット曲で構成されたオムニバス
日本の邦楽(J-POP)の歴史において、その名をとどろかせるレーベルが存在しました。その名は「エピック・ソニー」。
今は名を変えて「エピックレコードジャパン(ERJ)」として、いきものがかりやアンジェラ・アキといったアーティストの所属レーベルとして活動していますが、このエピックソニーがまさに日本の音楽界をけん引してきたと言っても過言ではありません。
佐野元春、渡辺美里、岡村靖幸、鈴木雅之、大江千里など、そうそうたるアーティストがこのエピックソニーから素晴らしい音源を送り出してきました。
そんなエピックソニーが35周年を迎えた際に、その記念としてエピックソニーから発売された曲を35曲選んで、配信限定という形でコンピレーションアルバムをリリースしました。
そのうち80年代にリリースされたエピックソニーの曲ばかりを集めたのが「 黄金の80'sベストヒッツ35曲!~Epic35~ 」でございます。こうやって曲目を見ると、必ず一度は聞いたことがある曲ばかりで、このころに青春を送っていた人たちには胸キュンな選曲といえるでしょう^^
80年代のエピックソニーはどんな感じだった?
80年代になると、それまでの歌謡曲やフォーク中心だったのが、ニューミュージックというジャンルが台頭し始めました。
そんな状況の中1978年に産声を上げたのが「エピック・ソニー」でした。
最初のころはあまり目立った存在ではなかったレーベルでしたが、80年代中期に渡辺美里、岡村靖幸、大江千里、大沢誉志幸など個性と実力を兼ね備えたアーティストが参加すると、当時の若者たちの間で彼らの音楽を評価する声が高まりました。
そして、「エピック・ソニー」のアーティスト達の活躍によって「J-POP」という新たなジャンルが生まれ、のちに多くのアーティストたちがこの流れを受け継ぎ、今の形にたどりついたと思います。
「黄金の80'sベストヒッツ35曲!~Epic35~」レビュー前半
まず最初に登場するのはばんばひろふみさんです。曲は「SACHIKO」で、当時歌番組でもよくかかっていましたが、意外にもこの曲もエピックソニーから出されていたのですね。
意外といえば渡辺徹さんの「約束」がここに入っているのですね。当時渡辺徹さんは、ドラマ「太陽にほえろ」でラガー刑事役を好演し、その勢いでレコードデビューも果たした、いわゆる「アイドル」的な人気を博していました。
今もたまに「カリッと青春!」といったようなことをしてるのは、当時グリコのアーモンドチョコレートのCMで実際にやっていたからで、このときのバックに流れていた曲がこの「約束」という曲でした。今は残念ながら当時の面影はありませんが、ご本人は今もいい思い出なのでしょうね^^;
このころエピックソニーの看板だったアーティストはやはり佐野元春さんですね。NYの都会的なサウンドを取り入れた佐野さんの「SOMEDAY」「Young Bloods」などの曲は、当時の多くの若者を魅了しました。
その後「そして僕は途方に暮れる」「ガラス越しに消えた夏」がカップヌードルのCMソングに起用されて大ヒットとなり、さらに渡辺美里さんの「My Revolution」のヒットなどで、エピックソニーは一躍人気レーベルの仲間入りを果たしました。
「黄金の80'sベストヒッツ35曲!~Epic35~」レビュー後半
80年代中頃から、世の中は「バンドブーム」が到来して、多くの若者はBOOWYやプリンセス・プリンセス、ザ・ブルーハーツなどのバンドに傾倒していくようになりました。
そんな状況にあって、渡辺美里、岡村靖幸、大江千里といったアーティストたちが中心となってエピックソニーを支えました。
もちろんエピックソニーとしても、バンドブームの流れに乗りたい気持ちはあったと思います。そんなときに現れたのが「TM NETWORK」でした。
小室哲哉さんを中心とした3人組ユニット 「TM NETWORK」 は、当時の人気アニメ「City Hunter」のエンディング曲に「Get Wild」が起用されたことで一躍人気に火が付き、その後も「Self Control」「SEVEN DAYS WAR」などのヒット曲で一時代を築きました。
また、このシティハンターでは、ほかにも多くの楽曲がエピックソニーのアーティストの曲から起用されて、小比類巻かほるさんの「City Hunter 〜愛よ消えないで〜」やFENCE OF DEFENCEの「SARA」などもここからヒットしました。
そしてトリを飾るのは牛若丸三郎太の「勇気のしるし~リゲインのテーマ~」ですね。
これは時任三郎さん扮する牛若丸三郎太が「24時間戦えますか?」のキャッチフレーズとともに頑張る日本のサラリーマンを叱咤激励する内容となっており、当時よくCMで目にしました。
こうした曲をとり扱えることができたのは、まさにバブルが来てたおかげでお金に余裕があったからこそできたのでしょうね^^;
まとめ
このように80年代のエピックソニーの歩みを見てきましたが、やはり長年やってきたレーベルだけあってけっして明るい歴史ばかりではなく暗い時代ももちろんあったでしょう。
それでも前を見据えて新しい音楽やアーティストも積極的にとりこんできたことで、今も多くの方に支えられるレーベルになったのではないかと思いますね。
そして90年代でもこのシリーズは続いていて、90年代は「青春の90'sベストヒッツ35曲!~Epic35~」というタイトルになっています。こちらのレビューについてはこちらにありますので、よろしければこちらもご覧ください^^