毎日仕事や家事、育児に追われて、ふと「なんだかやる気が出ないな……」と感じることはありませんか? 年齢を重ねるにつれて背負うものが増え、無邪気に笑っていたあの頃が遠く感じてしまうこともあるかもしれません。
そんな時、一番の特効薬になるのが音楽です。 特に、私たちが青春時代を過ごした90年代のヒットソングには、理屈抜きで心を熱くしてくれる不思議なパワーがあります。
8cmシングルの縦長のCDからカセットテープやMDに録音したマイベスト、「カウントダウンTV」や「ミュージックステーション」ではやりの曲をチェックしていたあの頃。街中で流れていたメロディを聴くだけで当時の情景が鮮やかに蘇り、自然と勇気が湧いてくるものです。
そこで今回は、聴くだけで懐かしさで胸が熱くなるような、90年代の元気が出る曲(J-POP)を厳選してプレイリストにまとめました。
「最近ちょっとお疲れ気味」というあなたへ。 あの頃のエネルギーをチャージして、明日への活力を取り戻しませんか?
なぜ90年代の曲は、今聴いてもこんなに「元気が出る」のか?

バブル崩壊後の不安定な時代でありながら、CDが飛ぶように売れた「ミリオンヒット」の時代、90年代。 なぜ、あの頃の曲は、令和になった今聴いてもこれほどまでに私たちの心を揺さぶるのでしょうか。
ストレートな歌詞が心に刺さる
90年代のJ-POPの大きな特徴は、歌詞のメッセージが非常にストレートであることです。
「負けないで」「信じて」「走り出そう」。 今の音楽のような複雑な比喩や難解な世界観よりも、誰もが共感できる等身大の言葉で、ダイレクトに背中を押してくれる曲が多くありました。
こうしたストレートな歌詞は一見すごくダサくてクサい感じですが、曲を通していくことでうまく感情に乗せやすくなるのかもしれません。そうしたこともあって人々の心の中に残り続けているように思います。
「ドラマ」や「CM」との強い結びつき
90年代はトレンディドラマやCMタイアップの全盛期です。
イントロを聴いた瞬間に、「あのドラマの名シーン」や「あのCMのキャッチコピー」が脳内で再生されませんか? 楽曲そのものの良さはもちろんですが、当時の自分の生活や思い出(誰とドラマを見ていたか、どんなCMが流行っていたか)とセットで記憶されているため、聴くことで一瞬にして当時の自分に戻ることができるのです。
【プレイリスト】明日への活力が湧く!90年代の元気が出る曲

ここからは、シチュエーションや気分に合わせて選べる「90年代の元気が出る曲」をご紹介します。 久しぶりに聴く曲もあるかもしれません。ぜひ、歌詞を噛み締めながらチェックしてみてください。
1. 落ち込んだ背中をドンと押してくれる!人生の応援歌編
仕事で失敗したり、人間関係に疲れたり。 「もう無理かもしれない」と思った時にこそ聴いてほしい、90年代初頭を彩った最強の応援ソングたちです。
KAN『愛は勝つ』(1990年)
「心配ないからね 君の想いが 誰かに届く明日がきっとある」
90年代にとどまらず各世代でも人気の応援ソング。この曲は元々バラエティ番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』から生まれたものですが、その後人気に火がつき、その年の日本レコード大賞を獲得するほどの名曲となりました。
この曲の最大の魅力は、何よりもわかりやすくて人々の心にストレートに訴える点にあります。「愛は勝つ」というタイトルもその素直なところが魅力的で、その歌詞の内容も曲のテンポと相まって人生の応援歌へと昇華させました。
槇原敬之『どんなときも。』 (1991年)
「どんなときも どんなときも 僕が僕らしくあるために」
90年代ポップスシーンを語る上で欠かせない、槇原敬之の代表曲。映画『就職戦線異状なし』の主題歌としても大ヒットしました。
この曲の凄さは、「頑張れ」と強制するのではなく、「自分の好きなものは好きと言っていい」「迷ってもいい」と、ありのままの自分を肯定してくれる優しさにあります。
社会に出ると、どうしても周囲に合わせたり、自分を殺して振る舞ったりしなければならない場面が増えます。そんな時、「どんなときも どんなときも 僕が僕らしくあるために」というサビのフレーズは、凝り固まった心を優しく解きほぐしてくれます。 「古い校舎」や「夕暮れ」といったノスタルジックな情景描写も、大人の心に染み渡ります。
大事MANブラザーズバンド『それが大事』 (1991年)
「負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事・信じ抜く事」
大事MANブラザーズバンドの1990年発売の最大のヒット曲。バラエティ番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』のテーマソングとして国民的ヒットとなりました。
シンプルにして最強のフレーズ。これほどまでに直球なメッセージソングが他にあるでしょうか。
この曲が教えてくれるのは、勝つことよりも「負けないこと(諦めないこと)」の尊さです。 大人になると、「結果」ばかりを求められがちです。でも、本当に大切なのは、泥臭くても、カッコ悪くても、その場に踏みとどまって信じ抜くこと。 サビの高揚感と共に叫ぶように歌えば、腹の底から力が湧いてくる一曲です。
ZARD『負けないで』 (1993年)
「負けないで もう少し 最後まで 走り抜けて」
説明不要の日本を代表する応援歌です。ボーカル坂井泉水の透明感のある歌声と、力強いビートは、いつ聴いても新鮮な輝きを放っています。
この曲の魅力は、「距離感」の近さにあります。 遠くから「頑張れー!」と叫ぶのではなく、すぐ隣で「あともう少しだよ、ゴールは近いよ」と並走してくれているような温かさを感じませんか? 何かに挑戦している時、あと一歩が踏み出せない時。この曲を聴けば、不思議と「よし、もう少しだけやってみよう」と思えるはずです。
ウルフルズ『ガッツだぜ!』 (1995年)
「ガッツだぜ!! パワフル魂」
「愛」だの「恋」だの、そんな甘っちょろい言葉じゃ足りない時に必要なのは、この曲しかありません。 トータス松本のソウルフルな絶叫と、一度聴いたら忘れられないファンキーなリフ。 MVでの「殿様姿」も衝撃的で、カラオケで誰かが入れれば絶対に盛り上がる、90年代を代表するパーティー・アンセムでもあります。
でも、この曲の真の魅力は、ただ明るいだけではないところにあります。 歌詞によく耳を傾けると、描かれているのは、失敗ばかりで情けない、等身大の男の姿。 「カッコ悪くてもいい、みっともなくてもいい。生きてるだけで丸儲けだろ!」と、全エネルギーで肯定してくれる、魂の応援歌なのです。
何もかも嫌になって投げ出したくなった時、この曲を聴いてバカスカ騒げば、「ま、いっか!とりあえずメシ食って寝よう!」と開き直るパワーが湧いてくるはずです。
2. 全力で走り出したくなる!王道90年代J-POPのCMソング
DEEN『瞳そらさないで』(1994年)
清涼飲料「ポカリスエット」のCMソングとしてヒットしたナンバー。夏を感じる爽快なナンバーでありながら、どこか2人の間の恋愛を応援したくなるような甘い歌詞がたまらないです。
ポカリスエットのCMでは、このほかにZARD『揺れる思い』、FIELD OF VIEW『突然』など、ビーイング系のアーティストの曲を多く使ってました。また、一色紗英さんや中山エミリさんなど当時新進気鋭の若い女優さんを起用したことから、今も40代以上の人々の記憶に残るCMが多いです。
広瀬香美『ロマンスの神様』 (1993年)
「冬の女王」こと広瀬香美の爆発的ヒットナンバー。 スキー用品店「アルペン」のCMソングとして、冬のゲレンデでこの曲を聴かない日はありませんでした。
合コンや恋愛に対するあけすけでポジティブな歌詞と、突き抜けるようなハイトーンボイスは爽快そのもの。 「性格良ければいい」なんて建前は抜きにして、欲望に忠実に、元気に恋を楽しもうとする姿勢は、聴いているだけでパワーをもらえます。金曜日の夜や、これから遊びに行くぞ!という時に聴きたい一曲です。
Mr.Children『innocent world』 (1994年)
アクエリアスのCMソングとしても有名ですが、多くの人の記憶に刻まれているのは、当時の「ミスチル現象」そのものの空気感でしょう。
切ないメロディラインながらも、ドラムのビートは力強く前へ前へと進んでいきます。 「いつの日もこの胸に流れてるメロディー」 社会の矛盾や自分の弱さに悩みながらも、それでも無邪気なままの心(innocent world)を探して歩き続けようとする歌詞は、大人になった今だからこそ、より深く響きます。
3. あの頃の自分に会える!ドラマ・アニメ主題歌編
曲を聴くだけで映像が浮かぶ。 主人公たちの姿に自分を重ねた、あの名作たちの主題歌です。
CHAGE and ASKA『SAY YES』 (1991年)
ドラマ『101回目のプロポーズ』主題歌として人気を博してミリオンヒットを記録したCHAGE&ASKAの代表曲です「僕は死にましぇん!」という武田鉄矢の絶叫が、今も耳に残っている方も多いのではないでしょうか。
「迷わずにSAY YES」という力強いサビは、恋の成就を願う歌であると同時に、「信じることの強さ」を教えてくれます。 何かに迷っている時、この壮大なバラードを聴くと、「自分の気持ちに正直になろう」「もう少し強く生きてみよう」という、静かですが確かなエネルギーが体の奥底から湧いてきます。
久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL『LA・LA・LA LOVE SONG』 (1996年)
日本人R&Bシンガーの草分け、久保田利伸の最大のヒット曲。2025年NHK紅白歌合戦でもこの曲が披露されて話題となりました。
月曜日の夜9時、街からOLが消えたと言われる社会現象ドラマ「ロンバケ」。 木村拓哉と山口智子の軽妙な掛け合い、スーパーボールでのキャッチシーンなど、あのお洒落で少し切ない都会の恋に、誰もが憧れました。
久保田利伸のグルーヴィーなサウンドと、「まわれ まわれ メリーゴーラウンド」というサビは、聴いているだけで心が弾みます。 何気ない日常も、この曲をBGMにすれば、ドラマチックなワンシーンに早変わり。足取りを軽くしたい通勤・通学時にイチオシの一曲です。
WANDS『世界が終るまでは…』 (1994年)
大人気アニメ『SLAM DUNK』のエンディングテーマ。 この曲を聴くと無性にバスケがしたくなる方も多いのではないでしょうか?
不良だった三井寿が「バスケがしたいです…」と涙したシーンや、湘北高校のメンバーが汗を流すシーンと共に記憶している方も多いのではないでしょうか。
ボーカル上杉昇の男らしく、どこか哀愁を帯びたボーカルは、「戻らない時間」の尊さを歌い上げています。 「もう一度、あの頃のような熱い気持ちで何かに打ち込みたい」と思った時に、心の着火剤となってくれるロックバラードです。
JUDY AND MARY『そばかす』 (1996年)
伝説のバンド、JUDY AND MARYの代表曲にして、アニメ『るろうに剣心』の初代オープニングテーマとして有名です。
時代劇アニメに、あえてポップでパンクなこの曲を合わせた衝撃は、当時としては革命的でした。 YUKIのパワフルかつキュートな歌声と、疾走感あふれるバンドサウンドは、聴く人の鬱屈とした気分を瞬時に吹き飛ばしてくれます。
「想い出はいつも キレイだけど それだけじゃおなかがすくわ」 この歌詞のリアリズムこそ、ジュディマリの真骨頂。 過去を美化して浸るだけでなく、「しっかり食べて、今を生きよう!」と背中を叩かれるような、たくましい明るさがあります。 嫌なことがあった日は、この曲を大音量で聴いて、悩みなんて笑い飛ばしてしまいましょう。
※このサイトの動画は公式Youtubeから引用したものです。途中でなくなる可能性もありますので予めご了承ください。
当時の空気感をもう一度!90年代ヒット曲を楽しむ方法

ここまで紹介した曲を聴いて、「懐かしい!」「もっと聴きたい!」と思った方も多いはず。 今は、CDを引っ張り出してこなくても、手軽に90年代の音楽を楽しめる時代です。
- 定額制音楽配信サービス(サブスク)の活用
- SpotifyやApple Music、Amazon Musicなどでは、「90年代J-POP」「90s Hits」といったプレイリストが充実しています。プロが選曲したリストを流しっぱなしにするだけで、部屋が当時にタイムスリップします。
- YouTubeでMV(ミュージックビデオ)を観る
- 多くのアーティストが公式チャンネルで当時のMVを公開しています。ファッションやメイク、画質の粗ささえもが愛おしく、視覚的にも「元気」をもらえます。
- 一人カラオケで熱唱する
- 誰にも気兼ねなく、当時の曲を原曲キーで歌ってみましょう。大声を出すことは最高のリフレッシュになります。「あの頃の曲なら歌詞を見なくても歌える!」という自分に驚くかもしれません。
音楽の力で心をチャージして、明日も笑顔で。
今回は、「90年代にはやった元気が出る曲 」をテーマに、懐かしさ溢れる名曲たちをご紹介しました。
90年代の曲には、今の時代が忘れかけている「熱さ」や「直球の優しさ」が詰まっています。 もし今、あなたが何かに迷っていたり、少し疲れていたりするなら、ぜひこれらの曲を聴いてみてください。
「どんなときも」自分らしく。「それが大事」だと信じて。「負けないで」走り続ける。
かつてこれらの曲に励まされた自分が、今の自分を支えてくれるはずです。 お気に入りの一曲を胸に、明日もまた、あなたらしい笑顔で過ごせますように。

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