90年代というキーワードを語るうえでなくてはならないのが「トレンディ」ですね^^
なかでも「トレンディドラマ」といえば、当時のテレビ番組において大きな地位を占めました。
ドラマの中での役者さんの言動はまさに時代の最先端を行くもので、服装・髪型、生活スタイル、アイテムどれもが多くの若者のあこがれの的でした。
そこで今回は当時を思い出しながら、90年代にはやったトレンディドラマ主題歌にスポットを当てて、代表的な曲をランキング形式で5曲ご紹介したいと思います^^
80、90年代にはやった「トレンディドラマ」とは?
80年代後半から90年代前半にかけて日本はバブルによる空前の好景気に見舞われました。
そして当時の世相を反映したおしゃれな感じのドラマがたくさん生まれ、これらを「トレンディドラマ」というようになり一大ブームとなりました。
とくにフジテレビはこうしたトレンディドラマを得意としていました。
フジの月曜9時の放送時間帯は『月9』と呼ばれ、「東京ラブストーリー」や「101回目のプロポーズ」などのヒット作を生み出しました。
このトレンディドラマでは、W浅野(浅野ゆう子、浅野温子)や、鈴木保奈美さん、陣内孝則さん、吉田栄作さんなどの俳優さんが起用され、とくに石田純一さんはたくさんのトレンディドラマに出演していたことから「トレンディ俳優」と呼ばれていました。
こうしたトレンディドラマから生まれた主題歌は、ドラマ人気と合わせてヒットして、中にはミリオンを達成する曲も生まれました。
90年代のトレンディドラマの主題歌ランキングベスト5は?
ではここからは90年代のトレンディドラマで使われた主題歌をランキング形式で5曲選んでみました。
これは私が個人的に評価が高いと思われる曲をランキングにしただけで、CDの売上枚数やオリコンの順位などのデータは関係ありません。
評価のポイントとしては、楽曲のクオリティの高さ、曲の世界観、ボーカル力、曲の認知度、などを総合的にみて判断しました。
ですので、このランキングはあくまで個人的な意見ということで聴いてもらえたらと思います^^;
第5位 悲しみは雪のように / 浜田省吾(’81)
カリスマ的人気を誇るシンガーソングライター、浜田省吾の14枚目のシングル。
この曲は、鈴木保奈美さん、唐沢寿明さん主演のフジ系ドラマ「愛という名のもとに」の主題歌でした。
元々は’81年に発表された曲ですが、’92年にこのドラマの主題歌として採用され、新たに収録され大ヒットしました。
第4位 TRUE LOVE / 藤井フミヤ(’93)
シンガーソングライター、藤井フミヤの2枚目のシングル曲。
この曲は、石田ひかりさん、筒井道隆さん、木村拓哉さんらが出演したフジ系ドラマ『あすなろ白書』の主題歌でした。
ギターのソロパートから入るこの曲は、ドラマのイメージにもぴったりはまっていましたね。
第3位 君がいるだけで / 米米クラブ(’92)
カールスモーキー石井を中心としたバンド、米米クラブの13枚目のシングル曲。
この曲は、安田成美さん、中森明菜さん主演のフジ系ドラマ『素顔のままで』の主題歌でした。
コミックバンド的なイメージが強い米米クラブですが、音楽性は非常に高く、この曲や「浪漫飛行」など多くの名曲を送り出しました。
第2位 SAY YES / CHAGE&ASKA(’91)
2人組ボーカルユニット、CHAGE&ASKAの27枚目のシングル曲。
この曲は、浅野温子さん、武田鉄矢さん主演のフジ系ドラマ『101回目のプロポーズ』の主題歌でした。
「僕は死にません!!」などの名シーンが今も有名なこのドラマですが、ドラマのヒットもありCD売上が約280万枚という大ヒットとなりました。
CHAGE and ASKA SAY YES 歌詞(歌ネット)
第1位 ラブストーリーは突然に / 小田和正(’91)
シンガーソングライター小田和正のソロ6枚目のシングル曲。
この曲は、鈴木保奈美さん、織田裕二さん主演のフジ系ドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌でした。
ギタリスト佐橋佳幸氏によるギターのカッティングからはじまる有名なイントロは、今も多くの方の心に焼き付いていますね。
この曲のヒットで「ドラマ主題歌大ヒットの法則」なるものが生まれ、その後多くのドラマ主題歌からヒットが生まれました。
90年代のトレンディドラマの主題歌のオムニバスアルバム
ここでは紹介できませんでしたが、90年代のトレンディドラマの主題歌はまだまだたくさんあります。
そこで90年代のトレンディドラマの主題歌がたくさん収録されたオムニバスアルバムを紹介します。
これらのオムニバスで自分のお気に入りの曲を探してみてはいかがですか?
A-40 ラブうた 90’s
90年代当時にはやったトレンディドラマをよく見ていたアラフォー世代に送るラブソングのオムニバスです。
90年代といえばドラマ主題歌が花盛りでしたが、ドラマの人気と相まってそれに使用された主題歌も次々とミリオンセラーが登場しました。
で、今回のCDでは当時のドラマ主題歌としてヒットした曲以外にも、ラブソングの名曲として今も歌われている曲ばかりとなっています。
『A-40 ラブうた 90’s』レビュー
まずは中山美穂 & WANDSの「世界中の誰よりきっと」からスタートします。そのあとの「壊れかけのRadio」「TOMORROW」とともにこの辺はこの時代を代表する曲の定番といってもいいかと思いますね。
国武万里さんの「ポケベルが鳴らなくて」は実に90年代をよく反映していますね。ポケベルとはポケットベルの略だってことを今の若い人に言ってもよくわからないんじゃないですかね。
ほかにも「会いたい」「Get Along Together」「最後の雨」といったところは、この時期のラブソングを語る上では欠かせません。
『A-40 ラブうた 90’s』 主な収録曲
世界中の誰よりきっと / 中山美穂 & WANDS、壊れかけのRadio / 徳永英明、TOMORROW / 岡本真夜、Woman / アン・ルイス など
オールスター・ドラマ・ヒッツ
2013年発売の『オールスター80’sベスト』『オールスター90’sベスト』に続く『オールスター』シリーズ第2弾として発売されました。
ドリカムの「LOVE LOVE LOVE」といった曲から、国武万里「ポケベルが鳴らなくて」といったレア曲まで幅広く取り揃えています。
『オールスター・ドラマ・ヒッツ』 レビュー
中身はそれまでのドラマ主題歌を取り扱ったオムニバスとそう変わりはないのですが、やや90年代後半の作品が多いような気がします。
「Wanderin’ Destiny」「メタモルフォーゼ」「モンタージュ」などは今までのオムニバス作品ではなかなか取り上げてこなかったので新鮮な感じがします。
藤井フミヤさんは「TRUE LOVE」ではなく「Another Orion」が入っていますが、こちらもイイ曲です。
プリプリの「だからハニー」あたりも通な選曲だといえましょう。
『オールスター・ドラマ・ヒッツ』 主な収録曲
LOVE LOVE LOVE / DREAMS COME TRUE、サボテンの花~ひとつ屋根の下より~ / 財津和夫、今を抱きしめて / NOA、愛が生まれた日 / 藤谷美和子・大内義昭 など
まとめ
今回は90年代のトレンディドラマ主題歌のヒット曲をランキング形式で紹介しました。
ただ90年代にはいるとバブルの崩壊とともにいわゆるトレンディ系のドラマはだんだん衰退していきました。
今から見ると思わず吹き出してしまいそうなファッションや言動も、当時からすればすごくかっこよく思われていたのですね^^;
そんな華やかだった当時を、これらの曲を聴いて懐かしく思い出してみるのもいいのではないでしょうか?