「CLIMAX Sweet~女性ヴォーカル・セレクション」曲目紹介
(DISC1)
- サンキュ. / DREAMS COME TRUE/
- Goodbye Yesterday / 今井美樹
- タイムマシーン / CHARA
- Time goes by / Every Little Thing
- 人魚 / NOKKO
- Squall / 松本英子
- 明日への扉 / I WiSH
- ドルフィン・リング / 杏里
- 未来へ / Kiroro
- ひだまりの詩 / ル・クプル
- ZUTTO / 永井真理子
- 悦びに咲く花 / ACO
- 月光 / 鬼束ちひろ
- 月のしずく / RUI
- 誰より好きなのに / 古内東子
(DISC2)
- そばかす / JUDY AND MARY
- Look Back Again / 矢井田 瞳
- CRAZY GONNA CRAZY / TRF
- TOMORROW / 岡本真夜
- 大切なあなた / 松田聖子
- 明日、春が来たら / 松 たか子
- 天使の休息 / 久松史奈
- もっと もっと… / 篠原涼子 with t.komuro
- Cry For The Moon / 浜田麻里
- Believe / 玉置成実
- CANDY GIRL / hitomi
- EVERYDAY AT THE BUS STOP / Tommy february6
- BE TOGETHER / 鈴木あみ
- 愛の才能 / 川本真琴
- 二人は恋人 / 森高千里
- globe / DEPARTURES
90年代邦楽の女性ヴォーカルのヒット曲で構成されたオムニバス。
今回紹介する「CLIMAX Sweet~女性ヴォーカル・セレクション」は、90年代に活躍した邦楽(J-POP)の女性のボーカリストの曲ばかりを集めたオムニバスアルバムとなっています。
この作品は、おもに90年代に青春を送ってこられた方をターゲットに制作しているように思いますが、今の若い方でもリアルタイムに90年代は過ごしてなくてもこのころの曲が好きといった方にもおススメできるものといえます^^
90年代邦楽の女性ボーカルの特徴とは?
まず90年代邦楽の女性ボーカルの特徴としてはどういったものがあるでしょうか?
バンドやグループでの女性ボーカルの台頭
80年代の女性ボーカルといえば、どちらかといえば「ソロ」でのボーカルが多かったですが、90年代にはいると、グループやバンド内での女性ボーカルといった形が増えてきました。
たとえばDreams come true、JUDY AND MARY、trfのような男女混成チームの形での女性ボーカルや、あるいはPUFFY、kiroroといった女性ユニットという形での女性ボーカルが注目されました。
歌唱力と個性をあわせ持った歌姫たちの存在
もう一つ大きな特徴としては、歌姫(DIVA)のような歌唱力のある女性アーティストがたくさん出てきました。
たとえば宇多田ヒカルさんや、MISIAさん、浜崎あゆみさん、椎名林檎さんなど、この時期に出てきた女性アーティストの方は、ご自身で曲も作り、歌唱力もあり、ビジュアルもいいといった感じで多くの方から支持を集めました。
アーティストのプロデュース力が人気を分ける時代
90年代の女性アーティストを語るうえでなくてはならない存在なのが「プロデューサー」でしょう。
小室哲哉さんやつんくさんなどはまさに90年代にプロデュースという形で名をはせた方だといえます。
ほかにも相川七瀬さんをプロデュースした織田哲郎さんや、MY LITTLE LOVERの小林武史さんなどの方も、女性アーティストのプロデュースに力を入れてましたね。
このように90年代の女性ボーカリストは、いろんな形で人気を集めていたことがうかがえます。
しかし一方で、プロデュースが優れていてもボーカリストとしての実力がなければ生き残れないといった非常にシビアな世界だということが言えると思います。
また90年代の男性ボーカリストの曲が聞きたいという方は、こちらで紹介していますので、よろしければこちらもご覧ください♪
「CLIMAX Sweet~女性ヴォーカル・セレクション」レビュー・1枚目
まずは満を持してドリカムさんの登場です。曲は「サンキュ.」です。
ちょうどこの曲がヒットした95年1月に阪神淡路大震災が発生し、大阪から神戸の被災地にボランティアで行くときの車中のラジオでこの曲が流れていました。
もちろんこの曲には被災者を励ますといったメッセージ的なものはないのですが、この曲を聴くとこの当時にこんな悲惨なことがあったことが今になってもどうしても脳裏に焼き付いて離れないのですね。
そのあとの今井美樹さん、CHARAさん、Every Little Thingの流れはいいですね。それぞれが持つ独自の世界観をうまく歌っているアーティストだと思います。
杏里さんの「ドルフィン・リング」は、ラブソングの名曲としても有名ですね。永遠の愛を誓うといった歌詞から多くの結婚式でも使用されることが多いです。
同様に永井真理子さんの「ZUTTO」、古内東子さんの「誰より好きなのに」もラブソングの名曲として今もよく耳にします。
「CLIMAX Sweet~女性ヴォーカル・セレクション」レビュー・2枚目
つづいて2枚目ですが、こちらは1枚目と比べて曲がアップテンポなものが多い感じですね。
JUDY AND MARYの「そばかす」は、アニメ「るろうに剣心」のオープニングテーマでした。当時中高生に人気があったというのがよく分かりますね。
浜田麻里さんは、80年代後半に「Return To Myself」などのヒット曲があるとてもパワフルなボーカルが印象的な方でしたね。この「Cry For The Moon」も高い評価を得ている作品です。
Tommy february6は、ザ・ブリリアントグリーンのボーカル川瀬智子さんのソロプロジェクトですが、メガネをかけて登場したことにより、世間の隠れメガネファンをもうまく取りこむことができました。
川本真琴さんの「愛の才能」は、岡村靖幸プロデュースによる彼女のデビュー曲でした。ギターをかき鳴らして彼独特の世界観を歌いこなしているところを見て、今までにない感じでこれはうまいやり方だなと思いましたね。
このままこの路線でいくのかなと思いましたが、この曲の直後から岡村ちゃんとのタッグはやめてしまい「DNA」「1/2」などポップな路線に方向転換してしまいました。その辺は正直もったいなかったなと思いますね。
そして90年代といえばやはり小室哲哉さんの存在なくしては語れないですね。
このアルバムには篠原涼子さんや鈴木あみさん、trf、globeの曲が収録されていますが、90年代はいかに小室さんの影響が大きかったかということがうかがえますね^^;
まとめ
そんなわけで90年代女性ボーカリストの名曲というと多少の違和感はありますが、90年代に活躍した女性アーティストのいろんな曲が楽しめるという点ではお得なアルバムだと思います。
この時期に青春を送った方には、どれも懐かしいと思える曲ばかりなので、このアルバムを青春の1ページに加えてもらっていただければと思います^^