「CLIMAX Cool~男性ヴォーカル・セレクション」曲目紹介
(DISC1)
- 全力少年 / スキマスイッチ
- ありがとう / 井上陽水奥田民生
- LOVE LOVE SHOW / THE YELLOW MONKEY
- POISON / 布袋寅泰
- Make-up Shadow / 井上陽水
- Hungry Spider / 槇原敬之
- 二人のアカボシ / キンモクセイ
- すみれSeptember Love / SHAZNA
- 虹の都へ / 高野 寛
- PIECES OF A DREAM / CHEMISTRY
- プライマル / オリジナル・ラヴ
- Lovin’ You / 横山輝一
- SONS OF THE SUN / 麻波25
- ズルい女 / シャ乱Q
- Why I’m Me / RIZE
- ANOTHER WORLD / GACKT
(DISC2)
- 瞳をとじて / 平井 堅
- 僕のそばに / 徳永英明
- TRUE LOVE / 藤井フミヤ
- ひとり / ゴスペラーズ
- 太陽と埃の中で / CHAGE and ASKA
- 今宵の月のように / エレファントカシマシ
- 息子 / 奥田民生
- 木蘭の涙 / スターダスト・レビュー
- 夏の日の1993 / class
- 24時間の神話 / VOICE
- 格好悪いふられ方 / 大江千里
- 君だけを見ていた / To Be Continued
- You’re the Only… / 小野正利
- Get Along Together -愛を贈りたいから- / 山根康広
- Glass / 河村隆一
- もう涙はいらない / 鈴木雅之
90年代邦楽の男性ヴォーカルの名曲のオムニバス
今回ご紹介する『CLIMAX Cool~男性ヴォーカル・セレクション』は、90年代を中心とした男性ボーカリストの名曲がたくさん収録されています。
90年代の男性ボーカリストの顔ぶれを見ると、やはりいまでもすぐに曲や顔を思い出せるほど個性が際立っているという印象がありますね。
サザンの桑田さんとか小田和正さんとかは別格として、90年代に活動していた男性アーティストでもボーカルで聴かせる方は多いです。
なかでも徳永英明さんのように「vocalist」シリーズで、他人の曲を歌うというボーカルだけで勝負するというのは、今までになかった傾向だと思います。
また90年代の女性ボーカリストの曲が聞きたいという方は、こちらで紹介していますので、よろしければこちらもご覧ください♪
「CLIMAX Cool~男性ヴォーカル・セレクション」レビュー・1枚目
まず1枚目はスキマスイッチの「全力少年」からスタートします。この曲にヒットでスキマスイッチという名前が一般的にも知られるようになりました。
大橋卓也さんのボーカルはまた独特な感じですが、聞く人を魅了するいい声を持つボーカリストだと思います。
そして大御所、井上陽水さんが2曲も入っていますね。
「夢の中へ」「少年時代」など、多くの人の記憶に残る名曲を作り上げてきた陽水さんですが、曲だけでなくそのボーカルもやはりすばらしいです。
布袋寅泰さんは、BOOWYの解散後、COMPLEXなどの活動を経て、90年代にソロとして活躍しました。
この「POISON」をはじめ「サレンダー」「スリル」などの曲でボーカルを披露していますが、やはりギタリストとしての評価が高い方だけに、ボーカリストとしての布袋さんの活動には賛否が分かれるところもありました。
キンモクセイは80年代の大瀧詠一サウンドを思わせるこの「二人のアカボシ」がスマッシュヒットし、紅白出場も果たしました。
しかしそのあとヒットには恵まれず何曲か出して解散してしまいました。しかし爽快感のある曲やボーカルはなかなかいいセンスを持っていたように思います。
CHEMISTRYは、テレビ番組「ASAYAN」のボーカルオーディションで上位入賞した2人が結成して、この「PIECES OF A DREAM」でデビューしました。 それだけあって、やはりボーカリストとしては群を抜いているなという印象があります。
オリジナル・ラヴは、田島貴男さんのソロユニットですが、この「プライマル」はドラマの主題歌に起用されたことでヒットしました。
それ以外にも「接吻」「ヴィーナス」「朝日のあたる道」など、田島さんの低めのボーカルを生かした曲は今でもとても評価が高いです。
「CLIMAX Cool~男性ヴォーカル・セレクション」レビュー・2枚目
続いて2枚目。こちらは1枚目に比べて円熟味のあるベテランアーティストがずらりと並んでいますね。
平井堅さんは、2000年に「楽園」がヒットするまで時間がかかりましたが、この「世界の中心で愛を叫ぶ」の主題歌「瞳をとじて」で、ボーカリストとしての地位を確立しました。
「大きな古時計」では、誰もが知っているこの曲を歌うことで、また違ったボーカリストとしての魅力を引き出しました。
そのあとの徳永英明さん、藤井フミヤさん、ゴスペラーズという流れもいいですね。
ゴスペラーズはやはりその卓越したコーラスワークに目がいきがちですが、個々のボーカリストとしての能力も非常に高いといえます。
エレファントカシマシは、この「今宵の月のように」がドラマの主題歌になったことで一躍注目されるようになりましたが、宮本浩次さんの力強いボーカルが心にしみわたります。
スターダストレビューは、ボーカルの根本要さんの高音がとてもすばらしくて、この「木蓮の涙」では、曲の良さもさることながら、その圧倒的なボーカルに心を打たれます。
後半は90年代にヒットしたボーカルに特徴のある曲を中心に構成されています。
小野正利さんや山根康広さん、classといったところは、このころのアーティストを特集する番組になると必ずといっていいほど登場しますね。
そしてトリを飾るのは鈴木雅之さんです。曲は「もう涙はいらない」です。
ラブソングの帝王といわれるだけあってこの方のボーカル力はすごいです。やはりこの方がいないとボーカリストのアルバムは締まりませんね。
まとめ
この男性ボーカリストばかりを集めたオムニバスアルバムというのも、なかなか味があっていいですね。
本当はサザンやミスチル、スピッツなども加えたいところでしょうが、いろいろむずかしいところもあるので、今回はこのアルバムのアーティストの皆さんの歌声でいやされてください^^